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実習生の受け入れ時に気を付けるべきこと

外国人技能実習生を受け入れるにあたり、法令関係やルール等の確認、職場や生活環境の準備、実習生への様々な説明など、やるべきことがたくさんあります。

その中で注意点を把握し対応していくことで、トラブルを未然に防ぎ、信頼関係を築き安心して実習生活を始めることができます。今回は受け入れ時に確認しておきたい注意点を6点ご紹介いたしますので、参考になれば幸いです。

導入時に気を付けるべきこと6選

1.労働関係法令が遵守できているか

外国人技能実習生の法的保護の強化のため、「出入国管理及び難民認定法 (入管法 )」が平成22年7月1日に改定されたことにより、外国人技能実習生は入国1年目から日本人の労働者と同様に労働基準法や最低賃金法、労働安全衛生法等の労働関係法令が適用されることになりました。

そのため労働時間は原則として1日8時間、週40時間までとなっており、賃金は最低賃金以上で時間外や深夜勤務、休日勤務にはもちろん割増賃金の支払いも必要です。また、健康診断やストレスチェック等も行わなければなりません。

2.労働条件通知書の交付と説明の注意点

外国人技能実習生と受け入れ企業の間には数々の書類で契約を結ぶ必要がありますが、「労働条件通知書」の交付もその中の1つです。労働契約期間や労働時間(始業・終業時刻や休憩時間、休日など)、就業場所や業務内容、賃金(金額や支払い方法、賃金の締め日や支払日など)など細かく記載しなければなりません。

書面は実習生がしっかりと理解できるよう日本語の他に母国語等の両方で作成することが望ましいとされています。また、説明時にも日本語に慣れていない実習生のために、十分な時間をとり、疑問点や不安点などがないように理解してもらうことが大切です。

3.宗教的配慮はできているか

外国人技能実習生を雇用する上で、宗教的な配慮は不可欠です。主に「禁止されている食材」「礼拝活動」「禁止されている行為」などが考えられます。

例えばイスラム教の場合、豚や血液のついた食べ物、アルコールは禁じられており、食事の際に保存料としてアルコール成分が添加されている調味料などを使用することができません。ラマダン(断食月)は日中の飲食ができないので、体調管理など気を付ける必要があります。また、1日に5回の礼拝があるため就業時間と重なる場合、休憩時間の調整やスペースの確保など、考慮しなければなりません。

そして、宗教的配慮をするためには、一緒に働く日本人の従業員の理解も欠かせません。研修等でその国の文化や習慣、宗教について理解を深めることで、お互いの信頼関係にも繋がります。

4.住居や水道光熱費、生活用品の準備はできているか

外国人技能実習生を受け入れる際、受け入れ企業側では職場環境だけではなく、住居の確保や水道光熱費の手続き、生活用品の準備を行う必要があります。住居については広さや設備、家賃などの基準が定められています。

実習を開始した後の家賃や生活費については実習生の負担となりますので、実習生が毎月支払う金額や内訳などは丁寧に説明を行い、実習生と受け入れ企業側との合意が必要です。

生活用品について準備が必要な物は、すぐに生活できるように家電(冷蔵庫や洗濯機、炊飯器など)、寝具、キッチン用品や掃除道具などです。

生活用品に関しては新品である必要はありません。初回はトイレットペーパーやティッシュなどの消耗品も準備しておくと、スムーズに生活を始めることが出来ます。

5.労働保険には加入しているか

労働保険とは、労働者災害補償保険(労災保険)と雇用保険をまとめた総称です。1日1人でも労働者を雇用した場合は必ず事業主は加入手続きを行う必要があり、もちろん外国人技能実習生も対象です。

労災保険では、労働者が業務上又は通勤より負傷あるいは病気や死亡された場合に、被災労働者や遺族の生活を保護するために必要な保険給付を行うものです。

労災保険の請求手続きは被災した実習生又は遺族が行うことになっており、保険給付を受けるのに必要な証明などを求められた際は速やかに対応しなければなりません。実習生が自分で対応することが難しい場合には受け入れ企業は手続きを行えるよう必要な援助を行う義務があります。

6.日本語の学習はできているか

外国人技能実習生が実習生活を送るうえで、日本語学習がとても重要な役割を担っています。日本語力が低いことで、スムーズに作業を行えなかったり、現場での事故などのリスクが高くなるだけでなく、意思の疎通がうまくいかず職場内の人間関係の悪化など、トラブルが起こりやすくなってしまうこともあります。

管理団体(企業単独型受入れの場合は企業)が講習を行うことは上陸基準省令によって義務付けられていますが、それ以外にも早く馴染めるよう普段の仕事や生活をサポートしながらコミュニケーションを積極的にとることが望ましいです。

まとめ

外国人技能実習生を受け入れることは、国際貢献だけではなく、日本の企業にとっても活性化や作業工程の見直しのきっかけなどにもなり、実習生側も日本で培われた技術や知識、そして日本語を修得できるなど、お互いにとってたくさんのメリットがあります。

ただ、実際にはトラブルが多々起きてしまっていることも事実です。安心した環境で働くことができるように、法律やルールを守り、理解を深めるために積極的にコミュニケーションをとることが大切です。

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